ハワイ。とにかくハワイ。常夏の国、地上の楽園ハワイ。だのにそこで暮らす人々には人生が有りそれはとてもタフで、決して楽なものではなかった。
大自然の中でのおおらかに見える暮らしが素晴らしい一方、主人公の人生は苦労が多い。ハワイの各島を移動する休暇のようなリッチでほんわかした暮らしを眺められる一方、ドラマは家族の中の厄介事。
仕事は多忙で大きな取引を控えている。妻は事故で植物状態。二人の娘は周りから苦情を言われるばかりで、言うことを聞かないでどう接したらいいのかわからない。義父は嫌味ばかり。そんななか妻が浮気をしていて離婚しようとしていたことを知る。
妻は尊厳死を望んでいたと知らされるが、娘達にどう伝えればいいのかもわからない。そんな心理を考えてみれば重苦しく観ているのがつらい映画のはずだが。そうならないのはハワイの風景や済む人の人柄のおかげか。長女のカレシがデリカシーゼロの頭悪そうな話し振りのわりに、まっすぐな心の持ち主で、いかにもハワイっぽいおおらかさを感じるので憎めないのと同じ。
主人公はカメハメハ大王の子孫で広大な土地の継承者として重要な決断を迫られている。そこで語るこんな趣旨の言葉が作品のひとつのテーマを感じさせる。たまたまその土地の運命を決める立場にいるが、何代もの先祖のことを考えずに安易にどうするか決めていいのかわからないと。
ファミリーツリーというのは今生きている家族だけの話ではない。巨大な何世代にも渡る家族の話だ。主人公の何十人も登場する「いとこ」たち。今でも顔が分かる位の付き合いがつづいている、ハワイの人々だからこそこのタイトル(現代はthe decsendants)はふさわしい。
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