2012年05月25日

ファミリー・ツリー

☆☆☆☆ー

ハワイ。とにかくハワイ。常夏の国、地上の楽園ハワイ。だのにそこで暮らす人々には人生が有りそれはとてもタフで、決して楽なものではなかった。

大自然の中でのおおらかに見える暮らしが素晴らしい一方、主人公の人生は苦労が多い。ハワイの各島を移動する休暇のようなリッチでほんわかした暮らしを眺められる一方、ドラマは家族の中の厄介事。

仕事は多忙で大きな取引を控えている。妻は事故で植物状態。二人の娘は周りから苦情を言われるばかりで、言うことを聞かないでどう接したらいいのかわからない。義父は嫌味ばかり。そんななか妻が浮気をしていて離婚しようとしていたことを知る。

妻は尊厳死を望んでいたと知らされるが、娘達にどう伝えればいいのかもわからない。そんな心理を考えてみれば重苦しく観ているのがつらい映画のはずだが。そうならないのはハワイの風景や済む人の人柄のおかげか。長女のカレシがデリカシーゼロの頭悪そうな話し振りのわりに、まっすぐな心の持ち主で、いかにもハワイっぽいおおらかさを感じるので憎めないのと同じ。

主人公はカメハメハ大王の子孫で広大な土地の継承者として重要な決断を迫られている。そこで語るこんな趣旨の言葉が作品のひとつのテーマを感じさせる。たまたまその土地の運命を決める立場にいるが、何代もの先祖のことを考えずに安易にどうするか決めていいのかわからないと。

ファミリーツリーというのは今生きている家族だけの話ではない。巨大な何世代にも渡る家族の話だ。主人公の何十人も登場する「いとこ」たち。今でも顔が分かる位の付き合いがつづいている、ハワイの人々だからこそこのタイトル(現代はthe decsendants)はふさわしい。
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posted by jmovie at 23:03 | TrackBack(0) | 洋画・ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月24日

極秘指令ドッグxドッグ

☆☆ーーー

とにかくスパイ同士が閉じ込められた施設内で殺し合い。そこは銃などの武器は持ち込めないため、手近にある鈍器などでの殴り合いの見た目が痛い殺し合い。

オバマ大統領の就任式当日、政府内でも秘密にされているスパイ組織内でトップが殺された。しかも施設の爆破装置が起動し組織メンバー全員が閉じ込められた。そんななかメンバー同士が殺し合いを始めはじめた。

なぜ殺し合うのか?しかも新人エージェントが当日配属された意味はあるのか。謎を解きながら主人公たちは助かることができるのか。

でも、なんか行動にトップエージェントらしさがない。閉じ込められたことがわかったときに対処するのが、ぼやぼやしていて目的に向かった行動らしき行動ができていない。プロらしさがないのがB級。

でも、施設内を隅々まで監視するセキュリティの存在がちょっと独特の面白みを醸し出している。彼らが眺めているオバマ大統領就任式のテレビ映像もドラマにどんな影響があるのか気になるところ。

気楽に殺し合いを楽しめる向きにはオススメ。
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posted by jmovie at 22:31 | TrackBack(0) | 洋画・アクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月23日

ダーク・シャドウ

☆☆☆ーー

ティム・バートンとジョニー・デップの組んだ、奇妙な登場人物が巻き起こすおかしなおかしな物語。だけど、笑いだけでなくちゃんとハートに響くドラマもある。

魔女に吸血鬼にされ地底に埋められ200年。目覚めた現代に魔女へ復讐し一族の再興を期すことになる。

200年前の人間が現代に現れたことによる様々な知識や言葉や技術的ギャップによるおかしさ。あるいはヴァンパイヤゆえに生じるあり得ない状況など。さまざまなユーモアが満ちている。

主人公のバーナバス・コリンズの家族を大事にする気持ちや、かつての最愛の妻似の女性への純粋な愛情の気持ち。そのふたつが中心になり、ドラマが展開する。どちらも奇怪な外見とはギャップのある面白さだ。

後半の展開もちょっと予想外で、どうやって魔女の攻撃に対抗するのかどきどきしながら見守った。意外な面白さがあった。
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posted by jmovie at 22:24 | TrackBack(0) | 洋画・コメディ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月21日

幸せの教室

☆☆☆☆ー

気持ちさえ切り替えられれば、人生やり直せる。そしてやり直しも悪くないって話。

外向的で真面目な店員が、学歴が低いというだけでリストラされる。が、それをきっかけに大学に通い直す決意をする。

不要品を売り払ったり、車をスクーターに乗り換えたり。そして大学での数々の出会いで、違う人生を楽しむことができた。

主人公ラリーの友人たち、あるいは大学で出会う人たちはみな個性的で優しい人物ばかり。ちょっと悪そうな者もやっぱり根は優しい。そういう人に囲まれ、身軽になった主人公が新しい人生を楽しめるのは見ていて微笑ましい。

いいことばかりではなく悲しい別れもあるが、それもまた新しい一歩を踏み出すための涙。

ディズニー映画らしい優しく安心感のある映画。作中に登場するスクーターギャングってのがなんとも映画の軽快さと楽しさを象徴している。

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posted by jmovie at 20:43 | TrackBack(0) | 洋画・ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月18日

フェイシズ

☆☆☆ーー

連続殺人事件の唯一の目撃者がショックのため人の顔を識別できない、相貌失認症となってしまったという珍しい設定。目撃者として狙われるヒロイン。しかし彼女は相手の顔を見分けられないだけでなく、恋人や友人など自分を助けてくれる人々すら区別できないのだ。

常に身の回りにいるのが初対面の人間のような不安感。また敵対するものがいてもわからない恐怖心。そして日常生活すらままならないなかでどうやって犯人から逃れ生き残って行けるのk?

不安と逃亡が中心になるのだが、主役がジョボビッチということもありかなりアグレッシブな行動をすることになる。ちょっとこういう状況ではもっと行動が慎重になるだろうに、怯えながらも積極的に行動して色々な出来事を引き起こすことになる。

そしてその結果意外な真犯人と向き合うことになる。

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posted by jmovie at 22:24 | TrackBack(0) | 洋画・サスペンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月17日

劇場版 紙兎ロペ つか、夏休みラスイチってマジっすか!?

☆☆☆☆ー

東京下町で繰り広げられる間抜けな日常。

紙兎のロペとアキラ先輩のけだるく、ちょっととぼけたやり取りですすむ日常生活。かと思ったら、なんと大事件が起こって大変な事態に。でも、二人のマイペースぶりは変わらなかった。

目的が有るようで目的なくだらだら時間をつぶしている二人のやりとりは、微笑ましく観ていて飽きない。なんでかなあと思っていたが、そう夏休みのエンドレスな毎日。日々に区切りがなく同じようでいながら少しずつ違う。いつまでも遊んでいられるモラトリアムな感覚が心魅かれるのだろうなぁ。

むちゃくちゃな要求をするアキラ先輩も結構真面目だし優しい所もあることが随所にあらわれて、心温まる。

平板なキャラと、無駄に精細でリアリティの高い背景のギャップが不思議だが、それも含めて本編以外の楽しみが多い。遠くの方で本編と関係ないことをしている脇役たち。背景に紛れ込んだ看板や張り紙のさりげないギャグなど満載で見逃しているのも結構多いはず。また観たい。

TOHOシネマズで幕間上映されているショートアニメーションの長編映画化作品。

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posted by jmovie at 23:02 | TrackBack(0) | 邦画・アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月15日

キラー・エリート

☆☆☆ーー

最高の殺し屋と最高の護衛の対決。とにかく強い。主人公の殺し屋が強いのは当然として、相手側元SASのエージェントが同じ位強い。ちょっとした異常から敵の存在を察知して直ちに反応する。しかもその行動は大胆不敵。躊躇がない。

だからといってくだらないライバル同士の正々堂々の対決をなどとストーリーを台無しにする自己満足もなし。この対決は見応えあり。

引退した殺し屋が相棒と言える唯一の友人を助けるために、彼の代わりに仕事を請け負う。その相手は現元のSAS隊員たち。しかし退役SAS隊員の中には非合法組織があり、メンバーを狙う動きを察知して対抗してきた。

引退した殺し屋ゆえに金ではなく友情や愛のために戦う姿勢に特色がある。特別な武器やアクションがあるわけではないが、大胆で強力な戦いぶりはなんとも迫力がある。そして、戦場で少しでもためらいを見せた時それは自らがやられる時。そういうシビアさもしっかりある。

計画通りに行かないときの臨機応変の大胆行動もいい。
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posted by jmovie at 02:07 | TrackBack(0) | 洋画・アクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月12日

孤島の王

☆☆☆ーー

北欧鉛色の寒々しい空の下、荒海の中に浮かぶ孤島。かつて少年院として利用されていた。社会から隔絶された中での、少年達の大人への反抗心あるいは支配される絶望感。これらが渦巻き、ぶつかり合う様が淡々とどんよりと描かれている。

卒院を控えた優等生と常に脱走のことしか考えていない反抗的な新入院生。この二人を軸に、反発し合いながらもひとつの目的に向かうようになる、微妙な友情関係が見所。
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posted by jmovie at 03:14 | TrackBack(0) | 洋画・ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

テルマエ・ロマエ

☆☆ーーー

面白いシーンが満載。アイディアが抜群な上、大真面目に古代ローマ人を演ずる日本人役者達がもうそれだけで笑える。楽しい時間をありがとう。

古代ローマの風呂建設技術者が、現代日本にタイムスリップしたらどうなるの?というワンポイントのアイディアだけなのだが、そこには無限のネタが広がっていた。なにからなにまで驚きの連続。私たちには当たり前のことが古代ローマ人の目を通すととんでもないことばかり。

お風呂好き文化ということだけを共通点に、距離も時間もかけ離れたローマ帝国と日本を結びつけたのは実に秀逸。どのシーンもおかしみが有り少々の時代考証や矛盾も気にせず笑い飛ばせる。

だが、ストーリー展開がかなり雑なのが欠点。ローマ人が驚いてひととおり面白い下りが終わったら、さっさと次に移動してしまう。整合性をつけたり、古代人が現代にいることの矛盾を解消するための、スキマを埋める作業を一切していない。おいしいところ取り。面白いシーンだけを総集編的にポンポンとつなげただけ。

その点ががっかり。当ブログはストーリー重視で星をつけるので上記評価となりました。
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posted by jmovie at 00:35 | TrackBack(0) | 邦画・コメディ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月11日

宇宙兄弟

☆☆☆☆☆

最近のマンガが原作とは思えないリアリティのあるストーリーの本格映画。宇宙好きの少年だけでなく、科学とは無縁な"文系”人間でも分かりやすい理屈抜きの感動作。

とくに中盤の打ち上げシーンの力強さはすごい。「アポロ13」ばりのためはないのだが、十分リアリティのある力強いリフトオフ。そしてなによりそれを直接見たものの表情が素晴らしい。テレビで見るのとは違う感動を受けている様が直接伝わる。色々なもやもやが吹っ飛んで、突然純粋な気持ちだけが残った。

このシーンの小栗旬もそうだが、岡田の底抜けに明るい表情もこの映画の魅力だ。今の日本人ではもっと真面目さが出てしまうのだろうが2025年の日本人はこれほどに気持ちを前面で出していけるようになるだろうか。もしかしたら若くても世界で活躍するのに必要な素養は明るさなのかもしれない。

予告編ではダメ兄が危機に陥った弟を救うため精神力で宇宙飛行士になるかのような構成になっていて、鑑賞するのを止めようと思っていた。が、たまたま時間があったので観たら大違い。弟と同じ位優秀で若くしてリーダーとなるほどエンジニアとして優秀だし、素養は十分あった。ただ消極的であっただけ。もとがあるから選ばれうる存在だった。しかもその過程がしっかりしている。長期に渡る準備が必要な宇宙飛行の難しさもおろそかにしていない。愛があればなんでもできる的な近年の日本映画に見られる新精神主義とは縁のない

技術を直接説明したところはなく、素人でもわかりやすい取り組みでリアルな宇宙開発の現場の大変さを伝えているのは素晴らしい。しかも宇宙開発の現場は最高峰の頭脳、肉体、精神を持った一握りのエリートの集まりなのだが、それ以上に宇宙が好きな気持ちを持った人々によって支えられている。そういう感動が伝わる。

この映画に登場する現場(あるいは周辺)の人間の宇宙が好きだという気持ちは見ていて清々しい。

バズ・オルドリン本人の登場はファンにはうれしいサービスシーン。
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posted by jmovie at 23:59 | TrackBack(0) | 邦画・ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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