2016年02月12日

白鯨との闘い


☆☆☆ーー



捕鯨船の中で繰り広げられる男達の権力闘争。クジラとの戦いというより、人間同士の争いが描かれ、最終的にそれがちっぽけなもので自然(クジラ)との関係で見れば大した物でなかったことがわかる。

でも見所は捕鯨のシーン。素手で繰り出す鑓一つを武器に巨大なクジラと戦うシーンは迫力がある。だからこそ、そのピークが中盤で訪れあとは終盤に行くにしたがって地味な場面になってしまうので盛り上がりに欠けてしまう。

さらに船乗りにまつわる色々な生活感が描かれているのがよかった。大洋上の船という常に生命の危機にさらされる現場では、現場の実際的能力が重視されるかに思えたが、港町での家柄が重視され士官と船乗りの身分差がある部分。一瞬で生死を分ける判断力がいる場面。クジラを仕留めた証のピンにステータスを感じて憧れる場面。遠洋にあっても出資者を気に掛けずにいられないこと。そして船長として一国一城の主になることのなによりも重要な点。

無人島での生活などロビンソンクルーソー的な部分も最近読んだ本(江戸時代のロビンソン―七つの漂流譚 (新潮文庫))の影響で非常に興味深かった。

家柄だけでダメに見える船長であったが、それでも船長としてのプライドは立派に果たそうと描かれていたのも海の男への魅力を失わせない。なかなか素敵な描き方だったと思う。



http://wwws.warnerbros.co.jp/hakugeimovie/
http://eiga.com/movie/79815/

監督:ロン・ハワード
出演:クリス・ヘムズワース(オーウェン・チェイス)、ベンジャミン・ウォーカー(ジョージ・ポラード)、キリアン・マーフィ(マシュー・ジョイ)、ベン・ウィショー(ハーマン・メルビル)、トム・ホランド(トーマス・ニカーソン)



原題 In the Heart of the Sea
製作年 2015年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画
上映時間 122分









posted by jmovie at 22:35 | TrackBack(0) | 洋画・アクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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