2016年02月23日

X-ミッション

☆☆☆☆ー



驚異的なアクションに圧倒されっぱなしの映画。冒頭から、荒野でのバイク疾走シーン。狭い尾根だけを駆け抜ける様は死と隣り合わせの危険だが高い技術を感じさせるアクション。オリンピックやMLBなどトップレベルのスポーツを息する暇もなく連続で見続ける緊張度の高い傑作。

すごいのはこの驚異的なアクションが一種類だけではないということ。スカイダイビングがあり、サーフィンがあり、スノーボードあり、ボルダリングあり。ちょっとそんなところでやるのは不可能でしょうという場面で行われて、全部がちょっと間違えると死に至る極めて危険なアクション。これを連続で行う。CGを使っていないというからさらに驚愕。しかもいったいどこから撮影しているのか想像すらできない。いや想像はできるけど、とても実現不可能な想像しかできない。この映画が撮影できたこと、最後まで完成できたことが驚異的。

ドラマは、つぎつぎと驚異的なスポーツ技術を使って巨大企業に打撃を与える集団への潜入捜査をするFBI捜査官が主役。彼は数年前に同じようなエクストリームスポーツで友人を死なせている。その罪悪感に対し、組織のリーダーは「その道を選んだの人の責任」と言います。常に死と隣り合わせのスポーツ。誰かに強制的にやらされたのではなく自分自身で進んでその道を選んだのだから、生死は他の誰の責任でもないというもの。その道を選んだことを賞賛し、成功したらさらに讃えるが、失敗したとしても誰も責めない。立派な考え方で、常に冷静でいて一瞬一瞬に正しい判断をしていかなれば生き残れない行動をしている人間にこそ言える発言。その発言は決して後ろ向きにならず挑戦するひとつの思想としても完成している。

もう一つの思想は自然への畏怖の心。エクストリームスポーツは常に自然との闘い。だがそれは自然を征服し圧倒するのではない、自然を感じ、自然に溶け込むことで実現できる。「ラインが見える」という言葉で自然の中に自分の存在を感じることができ、それを実現できれば達成できる。

だからこそその自然へのお返しをするという考え方には共感をする。が、そのお返しの仕方が"犯罪"になり捜査の対象となるのだ。

が、これは本当に捜査という形にする必要があったのだろうか?半分以上の挑戦は犯罪とそもそも関係がない分、犯罪となる挑戦とそうでない挑戦のギャップが大きすぎる。実際に捜査官も最終的にとってつけたように取り締まり活動をするのだが、まったく必要性を感じない。潜入捜査という形にしなくても十分成立するドラマだと感じるし、犯罪取り締まり部分がわずかしか存在しない分、無駄に感じる。

http://wwws.warnerbros.co.jp/xmission/
http://eiga.com/movie/81637/

監督:エリクソン・コア
出演:エドガー・ラミレス(ボーディ)、ルーク・ブレイシー(ジョニー・ユタ)、レイ・ウィンストン、テリーサ・パーマー、デルロイ・リンドー

原題 Point Break
製作年 2015年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画
上映時間 114分
映倫区分 PG12




posted by jmovie at 20:23 | TrackBack(0) | 洋画・アクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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