2016年02月29日

ヘイトフル・エイト

☆☆☆☆☆



個性的な8人の面々のしのぎあい。あれ?山小屋に閉じ込められたのは9人なんだけどなあ。御者のO.B.は嫌われ者じゃないから数えないということね。

とにかく個性豊かな8人。彼らそれぞれの間に因縁があったり対立があったりで、その個々の対立関係が面白い。タランティーノ監督作品らしい台詞による対立。それがどんどん新事実が掘り起こされ非常に興味深いエピソードが語られる。語り口が非常に面白くて、台詞だけで語られて再現映像などないのに面白い。随所で見せる荒くれ者らしい暴力シーンがさらに雰囲気をもり立てる。

登場人物達の衣装や仕草もなかなか雰囲気があってそそられる。退役南軍将軍のただただ昔の偉功にすがるシンプルな軍服。主役二人の賞金稼ぎの豪華で猛々しい衣装。特にマーキスの白革手袋の威圧感も素晴らしい。死刑執行人の英国紳士面、新保安官のコウモリのように敵味方を変える姿勢もよい。殴られても殴られても態度を変えない威勢のよい女賞金首も。とにかく個性のぶつかり合いでどんどん話が進んでいくのが面白い。
最初タイムテーブルを見たときに3時間近い上映時間にちょっと気後れしたが、全然それだけの長さを感じない濃密な内容。冒頭の雪景色の西部劇的始まりで長めの描写がやや冗長にも感じたが、たっぷりその景色を飲み込ませるために必要なものだった。

終盤はただただ血が噴き出し、肉片は飛び散る描写がどんどん増えていく。本来ぐちゃぐちゃで残酷なはずだけど、なぜか痛快。それもタランティーノらしい。

ジョー・ゲージだけはあまり個性が感じられず与えられた役割も少なかった。ややマイナス。

http://gaga.ne.jp/hateful8/
http://eiga.com/movie/83735/

監督:クエンティン・タランティーノ
出演:サミュエル・L・ジャクソン(マーキス・ウォーレン)、カート・ラッセル(ジョン・ルース)、ジェニファー・ジェイソン・リー(デイジー・ドメルグ)、ウォルトン・ゴギンズ(クリス・マニックス)、デミアン・ビチル(ボブ)、ティム・ロス(オズワルド・モブレー)、マイケル・マドセン(ジョー・ゲージ)、ブルース・ダーン(サンディ・スミザーズ)

原題 The Hateful Eight
製作年 2015年
製作国 アメリカ
配給 ギャガ
上映時間 168分
映倫区分 R18+




posted by jmovie at 22:00 | TrackBack(0) | 洋画・アクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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