2016年04月28日

孤独のススメ

☆☆☆☆☆



妻を亡くし独り暮らしの男。毎日毎日規則正しく同じ生活を繰り返している。人付き合いは毎週日曜日の礼拝のみ。それでも秩序正しくシンプルで平穏な暮らし。そんな彼が、帰るべき家を知らず言葉も話せないようなおかしな男を自宅に泊めてやることにすることから物語ははじまる。

映画はその二人の奇妙だが静かな生活をただ傍観しているだけのようにも見えた。だが少しずつこころざわめくものが見えてくる。白痴のように振る舞う男がふと間違えて、亡き妻の服を着てしまうことから主人公自身も迷いの中に踏み込む、もしかしたら彼を妻の生まれ変わりのように見たのかもしれない。女装した男暮らす彼を見て、少年がホモと侮辱する。なぜか激昂する主人公。そんなふたりが夫婦の思い出の地、マッターホルンへの旅行を考え始めたときに、迷い込んだ男の正体がわかる。

その後は怒濤のように進む。何もかも明らかになっていく二人の男の人生。あまりのことに後半は涙を流し続けて観た。そして予告編の背景で流れる主題歌には感動以外存在しない。"孤独"な男の心を満たすものは何なのか。ただただ拍手喝采を贈るだけだ。


静かな異国の風景を見るつもりで出かけたのにこれほどこころ揺さぶられる結果になるとは思わなかった。

http://kodokunosusume.com/
http://eiga.com/movie/83982/

監督・脚本:ディーデリク・エビンゲ
出演:トン・カス(フレッド)、ロネ・ファント・ホフ(テオ)、ポーギー・フランセ(カンプス)、アリーアネ・シュルター

原題 Matterhorn
製作年 2013年
製作国 オランダ
配給 アルバトロス・フィルム
上映時間 86分

posted by jmovie at 14:55 | TrackBack(0) | 洋画・ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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