2015年06月06日

寄生獣 完結編

☆☆☆☆ー



前作の後編。ミギーがますます人間的になりすかっと割り切った正論ではなくべたべたした人情味ある行動するのがいい点でもあるし残念な点でもある。

人間対"寄生獣"の対決が強まる。人間味を薄なった主人公の新一による寄生獣狩り。寄生獣側の内部抗争。そして反田宮派による新一への攻撃。潜伏化する寄生獣と着々と寄生獣対策を進める人間による反転攻勢。特撮が非常にできがよく人間と一体化した寄生獣の激しい動きによるアクションも格好いい。

そして真の寄生獣とはという問いかけ方は古いテーマだが、新しい提示の仕方。そのための市長の存在はちょっと意表を突かれた。

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2015年03月26日

映画 暗殺教室

☆☆☆ーー



人気コミックの映画化。間抜けな形態の超生物が主人公でとうてい実写化は無理だと思っていたが、なかなかよくできているじゃないですか。

なんといっても殺せんせーの出来は素晴らしい。着ぐるみ+CGなんだと思うけど、もしフルCGだったら生徒役の演技も相当すごいことになる。CGの継ぎ目がわからない。いや表面は全部CGかも。まあ製作秘話ページ探せばわかるんだろうけどそこまで興味ないし。

ユーモラスなまん丸黄色たこお化けだけど、地球を破壊する能力のある恐ろしさも示さないといけないけど、そこの表現もしっかりしている。冒頭プロローグ部分のシリアスさは手を抜いていない。コメディだからといって適当にやっていると、シラけてしまって結局つまらないものになる。がその点では立派にできている。

なのに、ビッチ先生はひどい。コント並みのでき。東洋人が金髪カツラに下手くそななまり日本語使うってのは、付け鼻外人のレベルでがっかり。これだけ外タレが大量に活動しているんだから誰かキャスティングできただろう。彼女が出てくるとほんとにしらける。

同じように生徒だけのシーンは学芸会演技で退屈な台詞ばかりでつまらなかった。でも、そこに殺せんせーが登場するだけで奇抜で破天荒な面白さになる。大したキャラクターを作り出した物だ。

殺せんせーはプロの声優が担当していると思っていたが、「嵐」の二宮君が声優をやっていてびっくり。とても演技が難しいだろう異生物の声を非常にうまく演じていた。それが一番ビックリした。

ストーリーは前半はコミックの各話を並べただけでブツ切れで連続性が乏しく大丈夫なのかと心配したが、後半はテーマが絞られ、しかも殺せんせーの誕生秘話もほのめかしつつ大きな山場を迎える。というかほぼ明らかになったがべらべら言葉で説明せずとも伝わる実にうまい手口。

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2015年02月09日

ジョーカーゲーム

☆☆ーーー



底が浅く、作りが雑でまったく残念な失敗作。もっと丁寧に作ることができるはずだし、しっかりやればもっと面白くなるはず。

そもそもなんで旧陸軍がアルファベットを機関名に使うところからして不審だったんだけど、それは陸軍ではみ出し物で外国帰りの結城中佐が外国かぶれで独自に作った組織ということで説明がついてまあよかったんだけど。随所にそういうのが見える。しかも、結成して数年で訓練生ばかり十数人の組織のはずなのに大予算で何年も継続していないとあり得ない状況の設定もあり。どういう設定なのかしっかりつめてほしい。

貧しいその日の生活にも困る男がなんで海外にいる外国諜報機関の秘密活動について知っているのかとかおかしいのも、後で種明かしされるけど、誰も気がつかない。

主人公は一瞬で何もかも記憶できる特殊能力があり、結城がどうやって知ったのかわからないが、正義感が強くて直情径行型というスパイ致命的欠点がありながらスカウト。なのに、簡単な地図を見ながら移動しなければならないというのはスタッフ全員おかしいと思わないとダメなんじゃないか。

服装とか時代考証が雑で適当。どこの軍人が式典でもないのにジャラジャラ本勲章をぶら下げているんだとか、チャイナドレスを使用人が町に出るときに着るのかとか。カラー写真は当時日本にあったのかもしれないけど、みんな普通の存在として

深田恭子も十代の少女であれば成立する訳だし、登場した瞬間から峰不二子的立場だとバレバレの不自然さ。主人公は彼女に普通にスパイと正体をばらしたて接するのも彼女が同業者と思っていないと成立しないのに、そのようには語らない。大体数週間一緒に暮らしている相手に襲われるのが1日だけのわけないんだから、目の前の危機を救ったつもりになっているが、他の日はどうなんだとか全然詰めた形跡がない。

何もかもがこの調子。スタッフ全員素人が初めて作った学生映画じゃないんだからもうちょっとしっかり仕事をして欲しい。

随所に面白くなりそうな感じがするだけにもったいない。アクションが見せたいのか、制限された戦前の技術だけで秘密武器を楽しませたいのか、敵の基地内に密かに潜入するスリルを楽しませたいのか。どれもいまいち。

女子高生がばば抜きをするスリルたっぷりの同名の映画がヒットしてまだ数年。映画タイトルももうちょっと考えた方がよかった。

http://www.jokergame-movie.com/index.html
監督:入江悠
原作:柳広司
出演:亀梨和也、深田恭子、伊勢谷友介、小澤征悦、小出恵介




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2015年01月26日

映画 ST 赤と白の捜査ファイル

☆☆☆ーー



1本目は舞台の映像化だったので実質的に本年1本目の邦画。

テレビドラマの映画化なのであまり期待はしなかったが、とても楽しめた。特に天才キャラの赤城の推理は鋭く面白い。謎の難しさが適度で、登場人物が答えに気がつく前に観客が先を読んでわかってそれを登場人物の推理で確認して悦に入ると思うとさらにその一歩先を脚本が用意していて、それに自分が気がつかなかったことがまた快感につながる。実に絶妙な難しさの推理を楽しめる。

ただ「科学特捜班」と言いながら「科学」よりむしろオカルトなのは、オカルトを科学とごまかすという設定なのかどうかわからないが、それが無説明なので不満。赤城以外の捜査官が超能力的に答えを出すのがすごくつまらない。シャーロック・ホームズが観察力を生かして推理を言うけどその理由を言わなかったら超つまらないけど、そんな感じ。特にプロファイリング。答えだけ言われても何も面白くない。

特捜班のメンバーの性格設定は独特であるがそれを長く説明してしまうとテレビを見ている人は退屈だけど、それをさらっとドラマの中で説明する技術はうまい。主人公以外の登場人物の紹介や主人公たちとの関連性もドラマを一度も見たことがない人も説明的でなくストーリーの中で理解できる。もっともいくつかテレビドラマの中を知っている人向けであろうお楽しみがいくつか散りばめられていて、見たことがない人には特にこれといった面白さはない。でもまあテレビで見た人にはそういうのはうれしいはず。

ネットの使い方とかアクションとかかなり雑で稚拙なのは邦画だから仕方ないと思うしかないのかなぁ。

http://www.st-movie.com/
監督:佐藤東弥
原作:今野敏
出演:藤原竜也、岡田将生、志田未来、ユースケ・サンタマリ、安達祐実





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2014年02月05日

ゲノムハザード ある天才科学者の5日間[2014]

☆☆☆ーー

『ボーン・アイデンティティ』物。

ある日突然、自分の過去が思い出せなくなる。そればかりか知らないはずのことを知っている。一体自分は誰なのか?なぜ記憶が混乱しているのか?実に面白いテーマでこのテーマではずれの作品は未だないのじゃなかろうか?

今回ポイントは単に記憶喪失なだけではなく、記憶の混乱があるという点。妻の死体を目の前にしながら、電話の相手もやはり妻だと言う。自宅や実家も記憶とまったく違う。さらにやたらと化学に詳しく、記憶を司る遺伝子にも詳しい。果てはしゃべれないはずの韓国語も話し出す。

これらのパズルを観客も楽しみながら観る事ができる。自分が誰かという問いと同時に、妻が生きているのか?生きているのなら助けたいという欲求もあり次がどうなるかという先への興味もつきない。韓国人ジャーナリストが協力者として登場するので、協力する理由付けもしっかりありしかも特別な調査能力があるのも受入れやすいので適切。

ただ、適役の伊武雅刀の役回りがしょぼいのと、「陰謀」がしょぼくてがっかり。あとは韓国人ジャーナリストが韓国官憲だと言う場面があって実はジャーナリストじゃなくスパイ?とさらに複雑化させる可能性があったけど、それはスルー。警察を偽って相手を騙しただけなのかどうかきちんと処理して欲しかった。
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