2016年02月15日

さらば あぶない刑事

☆☆ーーー



30年前のテレビシリーズ。劇場版映画としても7作目になる人気ドラマシリーズ。

銃撃戦、カーアクションなど派手なアクションが見ものの刑事ドラマ。タカ&ユージの軽妙お気楽お色気ギャグコンビのキャスティングが人気の中心。

そんな二人が定年を数日後に控えて因縁の暴力団組織を壊滅させるべく最後の奮闘をする。お馴染みの刑事仲間も登場して懐かしさを満喫できる。敵は吉川晃司演じる新興犯罪シンジケート幹部。彼は表では貿易商の顔を持ち、上流階級のしゃれたスタイルをしながら自ら格闘技をこなすオールマイティの犯罪者。タカの若いフィアンセも交えて派手なドンパチで目をはなすスキもない。

事件の扱いがかなり雑で整合性を感じないのは昭和のドラマそのままなということで、見逃すにしても、基本的に何にも考えなくてもドンパチ格闘技で戦いを楽しめばいいだけの作品なんだが、どうしても老いが目立ってしまう。それがちょっと見苦しい。ユージvsガルシア、タカvsガルシアのそれぞれのアクションも、ガルシアのアクションは切れがあってすごいのだけど、なんとなくバランスが取れていないようで物足りない。
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2012年08月09日

BRAVE HEARTS海猿

☆☆☆☆☆

シリーズ4作目。間違いなく傑作。シリーズ全作通じて傑作なのだが、本作は特にテーマがひとつに絞られはっきりしており、それが全編貫かれているため強いメッセージがあり引き込まれて時間を忘れる。

ただ本作のテーマ以外の部分の描写は弱いため、中心テーマあるいは主人公に強い感情移入できない人にはややつらいかもしれない。

主テーマは、「最後まで諦めないこと」。海難救助の現場で言えば、全員生きて救出すること。主人公の仙崎は最も難しい事故現場に対応する最後の砦・特救隊(特殊救難隊)に移籍してもその信念を貫こうとするが、現場指揮官は保安官が巻き込まれて死亡する二次災害こそ絶対避けなければならないという信念のもと対立することになる。

多数の死傷者が出る大規模事故現場という深刻な現場で暗くならないのは仙崎とその後輩・吉岡の底抜けの楽天主義が気持ちいいから。二人の底抜けな陽気さはバカと紙一重では有るが、周りを明るくしているように思う。

本作でリアリティが高いと思うは、何か救出作戦を立てたときにそれを実現するために準備時間がかかるということがしっかり描かれているということ。そして全員救出などこんなシビアな現場では奇跡でしかないということ。しかし、自分たちだけの力でできないことも、信じて行動する姿勢があれば他の大勢の人の力を借りて奇跡が起こせるかもしれないということ。大勢が力を合わせる気になるには中核になって行動する信念が心をうつことができればそれが可能になるというのはすごく説得力があった。


女性目線で主人公を見守る環菜のパートが今回弱かった。本編に時間が取られたためだろうか、ただテレビで見守るだけでほとんど活躍がなかった。吉岡が恋人に結婚を申し込むサイドストーリーもあるが、テーマ性は低い。

中核ストーリーだけで息をつかせずに最後まで引っ張る力があると思うが、楽しい場面が後半なくなっていくので、それがしんどいという人もいるかもしれない。

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2009年04月22日

GOEMON

☆☆☆☆☆ by 試写会
監督・映像監督・原案・脚本・製作・編集:紀里谷和明
出演:江口洋介、広末涼子、大沢たかお、ゴリ、中村橋之助、要潤

豊臣秀吉治下の街で大泥棒ゴエモンが天下をかけた大勝負をする大活劇。

石川五右衛門や豊臣秀吉など歴史上の人物ではあるが、歴史的事実にとらわれず自由にストーリーを組み立てているので独自性が出せている。複雑な織豊期の出来事を単純化してわかりやすいストーリーにしつつ、権力を狙う人物は多くして面白いドラマ仕立てにする。石川五右衛門、霧隠才蔵、服部半蔵の人間関係や織田信長、茶々の関係性なども絡めて仕立てているのは面白みを増すのに役立っている。

アクションシーンは特異のCG特撮映像で、過激でスピーディーに格好よく。空中での華麗な動きと強力な剣技。質感はややマンガチックになっているが、そこで労力を省いた分、過剰なまでの色彩で絢爛豪華な仕立てになっているので文句なしに最高。

美術設定もあえて歴史考証にとらわれずに欧米人が想像する日本的(つまり日本や中国の融合した文物)なものにしてあえて無国籍でエキゾチックな雰囲気を強調している。経済発展時の華美な様子と激しい貧困が混じり合った猥雑で生命力あふれた画面は、天下人の城下町の雰囲気と義賊が活躍するにふさわしい設定になっている。

自由とは?それを得るための犠牲とは何かを重要なテーマとしてきちんと処理しているのも評価できる。才蔵や猿飛佐助の出世欲や徳川家康・石田三成・明智光秀の権力欲、茶々や少年そして五右衛門の復讐心など、動機付けもしっかりしている。
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2009年02月05日

20世紀少年<第二章>最後の希望

☆☆☆☆ー
監督:堤幸彦
原作:浦沢直樹
出演:豊川悦司、常磐貴子、平愛梨、香川照之、ユースケ・サンタマリア、藤木直人、小池栄子、木南晴夏、前田健、黒木瞳、唐沢寿明

1970頃に少年だった人にとって、かっこいいこと、21世紀という未来にこうなっていたらすごいなあと思っていたこと、そういうことを満載した映画。3部作の第2作。

本作では、「ともだち」は一体誰なのかという謎を探索する過程と、2015年に救世主が暗殺されるという『新・予言の書』のその日に収束していく過程を描く。

いかにもかっこいい事件がつぎつぎと展開していき最後には巨大なイベントに達する。第1作での大爆発に匹敵する大事件に収束して終わる。そのカラクリは早い段階でわかるのだが、なかなか演出がうまくわくわくする。

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ラベル:☆☆☆☆ー
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2009年01月20日

感染列島

☆☆ーーー
出演:妻夫木聡、壇れい

なんの映画なのかなあ。大勢の患者が苦しみ死んで行くのに、現場の医師・看護士たちは有効な対策もうてずにいる無力感。正体もわからず治療法もわからないので、なすすべなく死んで行くのを手をこまねいている。それでも治療をつづけること。たとえ死んだとしても何かしなければならない。そういう使命感を描いているのだろうと思う。

でも、嘘っぽいストーリー展開のため白々しいものにしかなっていない。エピソードを上っ面だけなぞって、そこにいた人々の感情がどのように変化したのかどうして変ったのかを描いていないので薄っぺらになってしまってもいる。


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ラベル:☆☆ーーー
posted by jmovie at 23:14 | TrackBack(0) | 邦画・スペクタクル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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