2016年02月18日

ドラゴン・ブレイド

☆☆ーーー



ローマ帝国軍対中国西域諸民族連合軍の大会戦。騎馬はぶつかり合い、弓矢が飛び交い、ブレードが火花を散らす。砂漠での大人数での合戦や、砦内や街中での近接の戦いが見所。特に至近距離での弓矢の迫力はすごい。

また、中国軍とローマ軍兵士の異なる装備での戦いも異色で面白い。

ジャッキーは、西域警備隊長でフン族(と訳されていた)の出身。シルクロードの安全を守り地域紛争を抑えるのが仕事。人を殺さず、戦わず、諍いをなだめる。多数の異民族が混在する西域ではそれは難しいこと。だが、異民族の自分をひらって育ててくれた将軍の願いを叶え、また漢民族の妻を娶ったことで差別にも苦しむ中でたいへんな仕事をしている。だが、だからこそ突如来訪したローマ帝国という全くの異邦人すらも融和していくことができたのだ。

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2016年01月28日

メモリーズ 追憶の剣

☆☆☆ーー



血の呪縛から逃れられない。近親者の愛憎劇以上の感動ドラマを韓国映画界は未だ見つけられていない。そして女の妄執の恐ろしさ。恨みは愛情を超える壮絶さ。美しい映像や構図などで感動を盛り上げる出来は素晴らしい。でもスロー多用しすぎ。

また血縁ドラマかよといううんざり感がジャマをして感動できない。
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2013年06月13日

グランド・マスター

☆ーーーー

駄作。これほどの期待はずれ映画は滅多にない。予告編との落差が大きすぎて開いた口が塞がらない。悪質な時間泥棒映画と断言できる。

予告編ではカンフーの大バトルロイヤルが繰り広げられる活劇に見える。当然客はそれを期待して行く。だが、実際はアクションはほとんどなし。ほぼおじいさんが過去を懐かしんで語るナレーション、これならラジオドラマと変わらない。静的な様式美の武術があるので、現代中国の公演でおじいさんが太極拳で体操しているのを見ているのとほぼ変わらない。

カンフーの大師匠の昔話なのでカンフーシーンは確かにある。がそれもわずか数シーン。圧倒的強者が弱者をやっつけるシーンなんて観る価値ないし、本当に強い者同士の戦いも、あるのは型を見せ合うだけの社交ダンスより優しい見え方。

唯一ある真剣勝負に至っては、どちらが勝ち残るのか分かった上での回想として見せられるし、戦いもほぼスローモーション。スピード感も力強さも、どちらが勝つかわからないドキドキ感もなにもない。一体なにを期待してみれば良いのか?一体製作者は観客にどういう見せ場を提供してお金をもらえると思っていたのか?そのシーンは中盤にあって後は抜け殻。

しかもカンフーでの勝利ではなく、機械の力を借りて勝負がつく。観客をバカにするのも大概にしてほしい。

ブルース・リーの師匠として知られるイップ・マンの人生の断片を見せているが、断片なので連続性がなく苦労した場面も「苦労した」と語られるだけで人生が伝わらない。カミソリが中国武闘の世界で重要人物かもしれないが、主人公とは一切関わらない、全カットしてもなんら支障がない。

最後に登場した少年がブルース・リーってことなのか。カンフーアクションじゃないんだから、それこそ『愛の夢』とか純愛映画みたいなタイトルでそういう予告編を作ってやって欲しかった。そしたら観に行かずにすんだものを。
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2011年11月11日

1911

☆☆☆ーー

辛亥革命を描いた映画。香港と大陸中国の合作だが孫文を賛美して画期的とされる。

ドラマの中心は孫文の苦悩。革命で多くの若者が犠牲になるなか、革命をしなければもっと多くの人が苦しむとその悩み。あるいは仲間が現地で戦っているのに自分は命をかけられない苦るしみ。その苦悩がひしひしと伝わる。

しかしながら革命のためなら何者を惜しまぬ覚悟の強さや無私の心は人一倍あることもよく描けている。

といっても心情中心の映画ではなく革命戦争の殺し合いはリアルで激しい。最近のハリウッド映画に匹敵する悲惨さ。戦争はリアルに人が死に怪我は生々しく痛々しい。革命だから理想のためだからと美化しない姿勢はすばらしい。

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2009年05月17日

ウォーロード/男たちの誓い


☆☆ーーー
監督: ピーター・チャン
出演:ジェット・リー、アンディ・ラウ、金城武

清朝末期、軍閥の主としてのし上がり大将軍となる男の出世物語と彼を支えた男達との友情の物語。

だが、この主人公がその場限り口先だけの大義名分で騙してのし上がるのはあまりにも非道な人間性で映画の主人公には向かない。

リアルな戦争でがんがん虐殺して、血しぶきあげて殺戮しつくす。この時代の人間を人間として扱わない中国の現実を映していて、リアリティ度は高いのだが。リアルだからいい映画というわけでもない。

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