2016年02月08日

残穢【ざんえ】 住んではいけない部屋

☆☆☆ーー



ホラーではあるが、あざとい脅かしや雰囲気を盛り上げて強烈な映像をみせる最近のアクションホラーとは違う「怪談」というのがピッタリの怪異話。

地味な感じでなかなか本格的な霊とかが出現せず、ふりが長いなぁと観ていたが、そもそも大事件や衝撃的な映像があるわけではなく、そういうもの。むしろリアルで地味な怪談話を淡々と語る内にそれが大きな怪異の小さな断面を少しずつ見ていたことがわかる。映像的な恐怖よりもその地の底からぞわぞわっと迫ってくる怖さを感じる作品だったことがわかった。

読者からの投稿を元に、脚色して面白い怪談話に仕立てる小説家が主人公。初めは幽霊話なのかよくわからないで放置していたが、続報があるたびに興味をそそられ少しずつ調べ始める。はじめは部屋で聞こえる音だけだったが、女性の首つりがあったのかと考えるようになる。が、その部屋では過去に変死はなかった。調べると他の部屋でも似たような怪異があることがわかる。さらに調べると前住人とか隣人とか「部屋」に地縛霊がついているのも違うよう。土地自体かと思い調べ始めると、さらに色々な異変が見つかるが、次第にそれをひとつにつなぐ出来事が明らかになる。「あれ似たような話があったなど思って調べていくと、根は同じ。それが一番恐い」そういう作品。根の深い、恨みの連鎖。汚れに触れることで被害が広がっていく怖さがあった。

小さな話をいきなりツッコんでぐいぐい調べだしたらそりゃあおかしい。じわじわ地味に始まるのが現実味があるし、真相が後追い調べでわかるはずもない。なんとなくわかったようなわからないような後味の悪いことで後は想像で補うのが雰囲気が合って面白い。
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2015年01月20日

2014年度日本インターネット映画大賞日本映画部門投票

【作品賞】(3本以上10本まで)
  「偉大なる、しゅららぼん」    6点
  「青天の霹靂」          6点
  「寄生獣」            5点
  「太秦ライムライト」    4点
  「相棒 劇場版3 巨大密室!特命係絶海の孤島へ」    3点
  「オー!ファーザー」    3点
  「超高速!参勤交代」    3点
  「           」    点
  「           」    点
  「           」    点
【コメント】

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【監督賞】              作品名
   [劇団ひとり] (「青天の霹靂」)
【コメント】
楽しく笑って最後に感動でもにやりという笑いも忘れない。昭和の演芸の世界を実際にその場にいるように再現してみせてくれる。

【主演男優賞】
   [濱田岳] (「偉大なる、しゅららぼん」)
【コメント】
「みなさん、さようなら」でもやっていたけど、高校生を演じて違和感ないのが不思議。ちょっと浮き世離れしている不思議な役柄をやっていて高飛車なのに好感がもてるのも本来もっている人柄なんだろうか。この人で無ければこの役は成立していないのじゃないだろうか。

【主演女優賞】
   [水川あさみ] (「バイロケーション【表】」)
【コメント】
まったく性格の違う一人二役。違う性格であっても同一人物らしく魅力的に演じていたのはさすがです。

【助演男優賞】
   [佐野史郎] (「オー!ファーザー」)
【コメント】
不思議な役が多い気がするが、複数の男親が同居している中でお母さんのように世話焼きで、それでいて相当賢くリーダーシップもある。そんな役が演じられる名俳優。

【助演女優賞】
   [深田恭子] (「偉大なる、しゅららぼん」)
【コメント】
ただかわいいだけじゃ無く、しっかり存在感のあるお姉さん。この配役も意外だけどぴったりはまってたんじゃないかな。

【ニューフェイスブレイク賞】
   [福本清三] (「太秦ライムライト」)
【コメント】
まじめにひとつの仕事に打ち込む姿勢がにじみ出ている。その姿を見ているだけで感動する。演技ではなく本物だからこそ出る存在感。

【音楽賞】
  「           」
【コメント】

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【私が選ぶ○×賞】
   [           ] (「        」)
  「           」
【コメント】

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 この内容(以下の投票を含む)をWEBに転載することに同意する。
(同意しない方は「同意する」を「同意しない」に書き改めて下さい)
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http://blog.livedoor.jp/movieawards_jp/archives/1012873208.html
タグ:邦画 映画賞
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2015年01月19日

映画はじめ:シネマ歌舞伎 二人藤娘/日本振袖始

☆☆☆☆ー



2015年最初の映画はシネマ歌舞伎。ここ数年では最遅。もしかしたら社会人になってからでは最も遅いかも。一時は元日午後に映画に行く習慣があったし昨年までの3年くらいは毎週映画に行く記録も継続していたし。本当はアクション系の洋画が見たかったのだけど、時間の都合でこちらが先になりました。

シネマ歌舞伎が上演されるようになってからもう10年になるのですね。非常に高額な歌舞伎観劇を身近にできるように映像作品で見せる。歌舞伎体験を身近にというのがコンセプトでかなり成功していると思う。一時は毎回満席の有料コンテンツとみていたけど私が見たこの回はがらがらだった。そろそろ落ち着いてきたのか。昨年は毎月シネマ歌舞伎をやっていたので満腹気味なのか。

芝居本編の前に玉三郎自身による作品解説があったり化粧風景の映像があったりで本物の歌舞伎では体験できない贅沢な構成。なのはいいのだけど、芝居が始まったら舞台上に集中させてほしい。役者が舞台上から降りているときの舞台裏を写すのはせっかく入り込んでいるので一気に冷めてしまう。舞台で囃子方だけが演奏しているときに観客は退屈しているとでも思っているのだろうか?

『二人藤娘』坂東玉三郎/中村七之助
二人の女形による艶やかな踊り。色気たっぷりな二人の藤娘はよかった。最後に花道をかけ去る二人を揚げ幕の奥から撮影してそのまま楽屋へ消えていく姿もシネマ歌舞伎ならではでよかった。

『日本振袖始』坂東玉三郎/中村米吉/中村勘九郎
娘のつややかな踊りと、武者の勇壮な踊りそして最後の立ち回りと動きに特徴がある。日本神話を題材に悪鬼と戦う人間の姿を描く。八岐大蛇となって戦う表現が見事で、動きに迫力があり決めの姿もかっこいい。玉三郎がこんな醜い悪役をやってもいいのか心配になる。

http://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/lineup/26/





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2012年02月10日

荒川アンダーザブリッジTHE MOVIE

☆☆ーーー

人気マンガのテレビドラマを映画化したもの。TVと同じキャストのようだ。

現代日本の荒川河川敷には金星人や河童や星や侍などおかしな人が暮らしていた。というぶっとんだ設定。真面目にそういう変な生き物らしく振る舞うのでなにが本当でなにが嘘なのかわからなくなる。そこに関わった普通の青年が次第にその河川敷の暮らしになじんで人生観が変わって行くというヒューマンドラマ。

河川敷に暮らす人々(?)が実に愛嬌がある。役者ものりのりでなりきっている感じ。ありえない登場人物が生き生きと存在感があるのは観ていて実に面白い。

最初彼らを河川敷から追い出そうとしていた主人公が、すっかりそちら側に情が移ってしまう。それも当然と思わせる楽しさは好きだ。

みんながそれぞれ背景を感じさせる人物としての魅力があり、それぞれが彼ららしい名言を語る。

設定も登場人物もなにもかも魅力的なんだがクライマックスがどうもつまらない。

クライマックスの盛り上がりは3段階くらいあるのだが、その二番目の父と子の対決場面がどうしようもない。父と子がお互いに長々と心情の吐露をするのだ。すべてのドラマをとめただただ台詞だけでなにもかもを解決しようとするドラマもなにもあったものではない。しかも語り合っている二人以外はただただそれを待っている。周囲の人には関係ないことを無視して自分たちだけの世界にはいって。

心情吐露をしたければしてもいいが、立ち話は脚本家がドラマ作りを放棄したも同然。ドラマを動かしながら内面を明かすことができないなら脚本家失格だ。だらだら長時間台詞だけを聞かされて退屈きわまりない時間を最後の大事な場面で待たされテンポも流れも台無し。

全体的に楽しかっただけに残念な結末だった。

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2012年01月15日

2011年度日本インターネット映画大賞日本映画部門

20111年度日本インターネット映画大賞日本映画部門に投票します。

[作品賞投票ルール(抄)]

 ・選出作品は5本以上10本まで
 ・持ち点合計は30点
 ・1作品に投票できる最大は10点まで

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『 日本映画用投票フォーマット 』

【作品賞】(5本以上10本まで)
  「八日目の蝉」    8点
  「大鹿村騒動記」    6点
  「GANTZ」    4点
  「アンダルシア 女神の報復」    3点
  「SPACE BATTLESHIPヤマト」    2点
  「まほろ駅前多田便利軒」    2点
  「聯合艦隊司令長官 山本五十六」    2点
  「阪急電車 片道15分の奇跡」    1点
  「あぜ道のダンディ」    1点
  「さや侍」    1点
【コメント】
「八日目の蝉」女優陣の感情表現に圧倒された。大変重いテーマに単なる犯罪実録以上の愛についての普遍的な問題意識をつきつけられた。「大鹿村騒動記」「あぜ道のダンディ」のような個性的な小品が常に存在することには安心する。邦画では娯楽大作は的外れな失敗作も多いのだが、今年は「GANTZ」など大成功している。

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【監督賞】              作品名
   [松本人志] (「さや侍」)
【コメント】
笑いをテーマに真摯な人の生き方を感動的に描いた。

【主演男優賞】
   [原田芳雄] (「大鹿村騒動記」)
【コメント】
どこにでもいるようで独特の存在感。

【主演女優賞】
   [永作博美] (「八日目の蝉」)
【コメント】

【助演男優賞】
   [香川照之] (「聯合艦隊司令長官 山本五十六」)
【コメント】

【助演女優賞】
   [井上真央] (「八日目の蝉」)
【コメント】

【ニューフェイスブレイク賞】
   [吉高由里子] (「GANTZ」「GANTZ PERFECT ANSWER」「婚前特急」他)
【コメント】
他にないはじけた明るさで多数の作品に出演しTVでの露出も多い。彼女の演技を見る為に劇場に足を運ぶ人が増えることを期待するが、独特のキャラクターを生かして行けるのか映画業界の実力も試される。

【音楽賞】
  「           」
【コメント】

【ブーイングムービー賞】
  「           」
【コメント】

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【勝手に○×賞】
   [           ] (「        」)
  「           」
【コメント】

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 この内容(以下の投票を含む)をWEBに転載することに同意する。
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http://www.movieawards.jp/blog/article.php?id=12
posted by jmovie at 16:18 | TrackBack(1) | 邦画・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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