2016年02月09日

ブラック・スキャンダル


☆☆☆ーー



ボストン南地区のギャングのボスであるジミーの冷酷さが見所。自分を裏切った者は絶対に容赦しない。自らの手で即座に殺してしまう。彼が幼なじみのFBI捜査官と手を組みライバルのマフィア組織をつぶしてボストンでの大立者となる。

映画ではFBI捜査官とギャングのボスの協定となっているが、結果を見ると単にギャングに買収されたFBI捜査官たちという風にしか見えない。一方的にジミーが得をしていて確かにマフィアはつぶせたがそれは双方の利益。ジミーはなんの足かせもなく稼ぎの場を広げ続けた。

それも野放しにされすぎた結果、目立ってしまい一夜のうちに瓦解してしまう。

ジョニー・デップ演じるギャングスターの感情的ではないが強烈な印象を残す行動が、個性的なギャング映画として見ものだった。アイリッシュ系移民の子孫として酒や女におぼれるのではなく、IRA支援を生きがいとしていたという部分も個性的。
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posted by jmovie at 19:42 | TrackBack(0) | 洋画・アクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月08日

残穢【ざんえ】 住んではいけない部屋

☆☆☆ーー



ホラーではあるが、あざとい脅かしや雰囲気を盛り上げて強烈な映像をみせる最近のアクションホラーとは違う「怪談」というのがピッタリの怪異話。

地味な感じでなかなか本格的な霊とかが出現せず、ふりが長いなぁと観ていたが、そもそも大事件や衝撃的な映像があるわけではなく、そういうもの。むしろリアルで地味な怪談話を淡々と語る内にそれが大きな怪異の小さな断面を少しずつ見ていたことがわかる。映像的な恐怖よりもその地の底からぞわぞわっと迫ってくる怖さを感じる作品だったことがわかった。

読者からの投稿を元に、脚色して面白い怪談話に仕立てる小説家が主人公。初めは幽霊話なのかよくわからないで放置していたが、続報があるたびに興味をそそられ少しずつ調べ始める。はじめは部屋で聞こえる音だけだったが、女性の首つりがあったのかと考えるようになる。が、その部屋では過去に変死はなかった。調べると他の部屋でも似たような怪異があることがわかる。さらに調べると前住人とか隣人とか「部屋」に地縛霊がついているのも違うよう。土地自体かと思い調べ始めると、さらに色々な異変が見つかるが、次第にそれをひとつにつなぐ出来事が明らかになる。「あれ似たような話があったなど思って調べていくと、根は同じ。それが一番恐い」そういう作品。根の深い、恨みの連鎖。汚れに触れることで被害が広がっていく怖さがあった。

小さな話をいきなりツッコんでぐいぐい調べだしたらそりゃあおかしい。じわじわ地味に始まるのが現実味があるし、真相が後追い調べでわかるはずもない。なんとなくわかったようなわからないような後味の悪いことで後は想像で補うのが雰囲気が合って面白い。
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posted by jmovie at 23:57 | TrackBack(0) | 邦画・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月07日

ヘリオス 赤い諜報戦


☆☆☆ーー



韓国軍から奪われた核兵器が香港でテロリストに売られるという情報を入手して韓国と香港警察が合同して捜査することになる。

香港を舞台に香港警察、韓国軍、本土政府、テロリストなどが入り乱れて核兵器を奪い合う。激しいアクションと同時に組織間の確執など政治戦もあり息つく暇がない。アクションシーン以外でも緊迫感のある場面が続く。くだらない過去の思い出話とか恋愛話などがないのがよい。最初から最後まで張り詰めたアクション映画らしいアクション映画。

香港舞台だがカンフーアクションのような軽快なスタイルの格闘技ではなく、重い蹴りや車などへの激しい激突などリアルなアクションの連続で本当に痛そう。カーアクション、ガンファイトも一撃一撃が壮絶。

ただテロリスト側の関係が複雑で誰が誰の命令で動き、誰が仲間で信頼関係があるのかわからない。だから終盤のどんでん返しもたいして驚きではない。むしろそのネタばらしをするための伏線がありふれていすぎて、初めからわかっているのだがそれがどこに効いているかわからないほど。

ただ主役と思っていた人物がそうではなかったので意外性があり衝撃だった。中国が製作国だったのね。だからなんか中国が悪役っぽく描かれていなかったのか。

日本もちょっとだけ登場。
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posted by jmovie at 19:48 | TrackBack(0) | アジア・アクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月30日

『クリムゾン・ピーク』


☆☆☆ーー



ゴチックホラーと思ったが、幽霊はメタファーで実は恋愛映画だった。それも歪んだ愛のおどろおどろしい発露。少女時に亡くした母の幽霊にクリムゾンピークに気をつけろと警告されていた主人公女性。英国貴族の館へ嫁ぐ。そこで恐ろしいことが行われていた。

主人公は金髪、19世紀のお嬢様ドレスをまとった深窓の令嬢。花婿は英国準男爵、色白で病弱そうな痩身。美人だが冷たそうな姉。貧乏貴族故荒れ果てた所領と寂れた館とわずかばかりの使用人がいるだけ、その値は泥炭の埋まった赤土の大地。雪が積もるとその雪に泥土の色がしみこみ真っ赤に染まる。人々からクリムゾンピークと呼ばれる地だった。

リアルで生々しい描写の幽霊は最初から随所に出てくるのだが、それらはほとんど何もおこさない。その一方なんだがステレオタイプな始まり型をした恋愛ドラマがあっという間に進展。米国資産家の娘は男と結婚して英国へ旅立つ。が、そこで猟奇的な事件が起こる。

その後も幽霊ものとして見ると、生々しい幽霊が登場するがこれと行った進展がなくまどろっこしいが、男の正体が徐々に現れ館での恐怖の体験が露見してくる。

この幽霊屋敷とでもいうべく館の時代がかったおどろおどろしさが魅力の作品。
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posted by jmovie at 21:00 | TrackBack(0) | 洋画・ホラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月28日

メモリーズ 追憶の剣

☆☆☆ーー



血の呪縛から逃れられない。近親者の愛憎劇以上の感動ドラマを韓国映画界は未だ見つけられていない。そして女の妄執の恐ろしさ。恨みは愛情を超える壮絶さ。美しい映像や構図などで感動を盛り上げる出来は素晴らしい。でもスロー多用しすぎ。

また血縁ドラマかよといううんざり感がジャマをして感動できない。
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posted by jmovie at 22:58 | TrackBack(0) | アジア・歴史/戦争 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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